中国茶を知ろう
●中国茶の分類 ●中国茶の成分と効能 ●茶器・茶具の種類
茶葉を選ぼう
●分類(茶葉一覧)で選ぶ ●効能で選ぶ
中国茶を淹れてみよう
●淹れ方のポイント ●工夫茶器での淹れ方 ●蓋碗での淹れ方
効能で選ぶ 
身体の状態が優れないときや健康維持に、中国茶は医学的に証明されているほど効果的です。中国茶は製造方法や発酵度によって性質が異なり、種類が多いためさまざまな効能を持っています。
ここでは、代表的な効能と症状に合わせた茶葉を紹介します。健康状態に合わせてお茶を選ぶときの参考にしていただければと思います。
ストレス解消
もやもやとした気分を取り除き心身ともにリラックスさせ、ストレスを解消するには、香りの高い花茶や紅茶がぴったりです。立ち上る香りが鼻から脳を刺激し、アロマテラピーの効果があります。お茶に多く含まれるビタミンC、Eがストレス解消に効果的です。
さわやかなジャスミンの香りを放つ茉莉花茶は、精神を落ち着かせ、リラクゼーション効果を発揮します。ビタミンを多く含んだ緑牡丹などの緑茶もおすすめです。
茉莉花茶(ジャスミン茶)
茘枝紅茶(ライチ紅茶)
緑牡丹

など

便秘解消
便秘は不規則な食生活や水分不足などによっておこります。解消するには十分な水分が必要です。日本でもポピュラーな烏龍茶(青茶)には、ポリフェノールが多く含まれており、新陳代謝を促し胃腸の働きを活発にする作用があります。そのため便通をよくし便秘の解消につながります。
烏龍茶の中でも比較的発酵度の高いものがよく、東方美人や岩茶、鉄観音などが特に効きます。食事の際に一緒に飲むように心がけるとより効果的です。
東方美人
武夷岩茶
安渓鉄観音

など

利尿作用
お茶に含まれるカフェインは利尿作用が大変大きく、肝臓を刺激し毒素と老廃物の排出を促します。その結果尿の通りをよくし、からだのむくみを取る作用があります。また、膀胱炎や腎機能が低下している人にも効果があるのでおすすめです。
苦味成分のカフェイン量が比較的多い緑茶は特に有効で、食前、食後に飲むとよいでしょう。
西湖龍井
黄山毛峰

など

老化防止
お茶に含まれるポリフェノール、ビタミンの成分は老化を防止するために効果大です。特にポリフェノールを多く含むとされる烏龍茶には、脂肪を洗い流す中性脂肪低減作用があるため、コレステロールを減らす効果があります。その結果、新陳代謝を活発にし健康維持や、老化防止につながります。
また、人間の体内の酸素は活動に不可欠なものですが、この酸素が酸化、つまり錆びてしまうと動脈硬化、老化などを引き起こします。特に烏龍茶、緑茶に多く含まれるポリフェノール、ビタミンはこの酸化を抑制する働きがあるため、老化防止や成人病、ボケ防止に効果があります。
青茶(烏龍茶)
西湖龍井
碧螺春

など

冷え症
女性に多い冷え症は、自律神経のバランスの崩れや、体温調整機能のトラブルが原因で起こります。また、冷房や冷たい飲み物の取り過ぎ、ハイヒールなどで神経が麻痺してしまうと起こりやすくなります。
東洋医学では冷え症の解消として熱い烏龍茶が効くとされており、特に鉄観音がよいとされています。また、体を温める効果がある紅茶や花茶がおすすめです。
安渓鉄観音
茘枝紅茶(ライチ紅茶)
メイ瑰花茶

など

むくみ防止
むくみは、体内の水分が皮下組織に異常にたまると生じます。また栄養障害によるものと病気によるものがありますが、更年期障害や妊娠中毒症などの病気からむくみを生じる場合は、すぐに病院に行くことが先決です。
栄養障害によるものは、塩分や脂肪分を取り過ぎることにより、ミネラル分のバランスが崩れてむくむ場合が多く、こんなときは包種茶(清茶)やプーアル茶を飲むのがおすすめです。包種茶には水分の排出を促してむくみを解消する効果があり、プーアル茶には脂肪の吸収を抑制する作用があるため、取り過ぎてしまった塩分、脂肪分をコントロールしてくれます。食事の際に一緒に飲むようにするとより効果的です。
また、冷えからくるむくみには血のめぐりをよくするメイ瑰花茶や発汗作用のある茘枝紅茶がよいでしょう。
黒茶(プーアル茶)
メイ瑰花茶

茘枝紅茶(ライチ紅茶)
など

生理痛解消
生理痛で悩む女性は多く、症状としては、腹部や腰の痛み、頭痛や眠気、イライラなどで、原因はホルモンバランスの崩れによるとされます。
ふだんから軽い運動を心がけて血液の循環をよくすると、症状が緩和される場合もあります。また、ビタミン、鉄分、ミネラルを摂取することも大切で、中国茶にはこれらが多く含まれています。
漢方では、生理痛は肌荒れと同じように血液のうっ血と考えられており、血液の循環をよくするメイグイ花茶が効果的です。花の香りによって生理時のイライラや不快感を和らげてくれます。
メイ瑰花茶
など

肥満防止
肥満は、過食や一日二食の欠食型、夜に食べるといった間違った食事の取り方、運動不足などによって生じます。
中国では不思議と肥満の人をあまり見かけません。これは食事の際に飲むお茶の効用といってもいいでしょう。特に烏龍茶やプーアル茶には、取り過ぎてしまった脂肪の吸収を防ぎ、体外に出す作用があるため、肥満を防止する効果があります。食中、食後に飲むことで脂肪の代謝を促し、ダイエットに効果があります。ただし、飲んだらやせるといった、脂肪を溶かす作用はありません。飲み続けることで新陳代謝が高まり、その結果肥満防止やダイエット効果へとつながるのです。
青茶(烏龍茶)
黒茶(プーアル茶)

など

美肌効果
にきびや吹き出物といった肌のトラブルは、中国では体内に余分な熱、脂肪があるために起こる炎症として考えられています。これらの症状にはビタミンを多く含んだ菊花茶や緑茶が効きます。菊花茶は古くから漢方にも使用されており、体内の熱を取り、炎症を抑える作用があります。緑茶は最も多くビタミンを含み、リラックス効果もあるのでストレスによる肌荒れを防ぎます。
しみやそばかすなどは、紫外線や赤外線などのダメージや乾燥などによって、メラニンが作られてしまった状態です。また、毛細血管の血流がが悪くなりうっ血した状態になると、黒ずんだ血液が皮膚に透けて、青黒いくまやくすみになって見えてしまいます。これらにはからだを暖める作用があるメイグイ花茶が効果的で血液の循環をよくし、皮膚の新陳代謝を高め、しみやそばかす、くま、くすみを解消してくれます。
菊花茶
緑茶
メイ瑰花茶

など

貧血予防
貧血は血液成分である赤血球や、その中に含まれているヘモグロビンの量が減少した状態で、立ちくらみ、疲れやすい、頭痛などの症状があります。ヘモグロビンの主成分が鉄のため、鉄分が不足すると貧血になります。
貧血は冷え症の人に多く見られる症状であることから、からだを温める効果がある、紅茶がよいとされています。世界三大紅茶といわれる祁門紅茶の成分が鉄の吸収を高めてくれるのでおすすめです。
祁門紅茶
など

頭痛解消
頭痛は一般的に、脈拍に合わせて痛むのが特徴で、風邪、二日酔い、生理痛、ストレスなどの原因によって生じます。
漢方では頭痛は循環障害と考えられており、原因別によって飲むお茶を選ぶと効果的です。疲れによる頭痛には菊花茶、ストレスによる頭痛には茉莉花茶(ジャスミン茶)や茘枝紅茶(ライチ紅茶)、緑茶などがよく、二日酔いには酔いを覚ます効果がある烏龍茶(青茶)がよいでしょう。
菊花茶
茉莉花茶(ジャスミン茶)

茘枝紅茶(ライチ紅茶)
緑茶
青茶(烏龍茶)

など

肩こり解消
肩こりとは、長時間の同じ姿勢、無理な姿勢、ストレス、冷えなどによって、体内の血液やリンパなどの組織液の循環が肩とその周辺で悪化し、老廃物が溜り、こわばってしまう状態のことです。
これらには、要因別に効能のある中国茶を選ぶと、より効果的です。
緑茶
青茶(烏龍茶)
紅茶
花茶
など

風邪予防
風邪を予防するには、ふだんから風邪を引かないように心がけておくことが肝心です。お茶でうがいをすると効果があるといわれますが、これはお茶に含まれる消毒・殺菌作用のためです。喉がイガイガするときやせきが出るときには、粘膜に潤いを与える菊花茶を飲むとよいでしょう。
また、熱っぽいときには、発汗作用があるプーアル茶がぴったりです。寒気がするなどの引きはじめには、身体を温めてくれる完全発酵の紅茶がよく、祁門紅茶や正山小種などが効きます。
菊花茶
黒茶(プーアル茶)
祁門紅茶
正山小種

など

目の疲れ
目を使い過ぎて疲れてしまったときには、目に効くとされつビタミンEを多く含む菊花茶が最も効くといわれています。さらに目の疲れに効くとされる、漢方のクコの実をプラスすれば効果大です。 菊花茶
八宝茶

など

虫歯・口臭予防
中国茶は殺菌・消毒作用があるので口臭を防いだり、ポリフェノールに含まれるカテキン、フラボノイド、フッ素の抗酸化作用により、虫歯予防に効果があるとされています。
しかし、完全発酵させて作られる紅茶では、これらのカテキン類は互いに化学反応を起こして別の成分に変化するため、カテキン類の作用が弱まるとされています。そのため虫歯・口臭予防には緑茶などの、発酵度が低いお茶が効果的です。
緑茶
など

飛燕−ひえん−